海峡横断橋の時代が、再び動き始めています。
近年、世界では長大橋プロジェクトが再び大きく動き始めています。
私たちが30年以上にわたり訴え続けてきた「海峡横断プロジェクト」は、単なる夢や構想にとどまらず、世界各地で現実の国家的プロジェクトとして具体化されつつあります。
その代表的な事例のひとつが、イタリア本土とシチリア島を結ぶ「メッシーナ海峡大橋プロジェクト」です。日本のIHIも参画するこのプロジェクトは、中央径間3,300mの道路・鉄道併用吊橋として計画されており、完成すれば世界最大級の吊橋となる大規模な事業です。
また、日本国内においても、本州と九州を結ぶ新たなルートとして「下関北九州道路(第二関門橋構想)」の実現に向けた検討が進められています。関門橋や関門トンネルの老朽化、災害時の代替機能、地域経済への波及効果など、海峡を越える新たな交通インフラの必要性が改めて注目されています。
これらの動きは、「海峡横断橋の時代は終わった」のではなく、「海峡横断プロジェクトが再び世界で動き始めている」ことを示す重要な流れです。
本州と北海道を結ぶ架橋構想についても、地域の未来、物流・観光・交流の拡大、災害時のリダンダンシー確保など、さまざまな視点から改めて考えるべき時期に来ているのではないでしょうか。
今後も本会では、国内外の海峡横断プロジェクトの動向を注視しながら、本州・北海道架橋構想の意義と可能性を発信してまいります。
【参考】
・IHI「世界最長の吊橋 メッシーナ海峡大橋建設事業に参画」
https://www.ihi.co.jp/all_news/2025/infrastructure/1201609_13754.html
・産経新聞「本州~九州第3ルートの長大橋『下関北九州道路』実現へ正念場」
https://www.sankei.com/article/20250904-YU2PAJSHORIETJGHSYP4KZDCVY/